ワンピース921話でいよいよ初登場した酒天丸。錦えもんの過去回想のシルエットより、現在の酒天丸の正体こそアシュラ童子であることがほぼ確定しました。
しかし、昔は光月おでんに仕えていたのに今は何故頭山盗賊団を率いて野蛮なことを繰り返しているのか?
今回は酒天丸=アシュラ童子について、考察していきます!
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Contents
アシュラ童子=酒天丸のモチーフは「頭山」から
アシュラ童子=酒天丸とほぼ確定となったのは、そのふくよかな体型と髪型です。
ワンピース920話の、過去回想で登場したアシュラ童子は、おでんよりも身長が高く2倍以上、そして相撲取りのように大きな体型で、特に髪型が特徴的でちょんまげの先がふわっとしているような髪型でした。
出典:ONE PIECE
そして、ワンピース921話で登場した酒天丸も、同じように大きくふくよかな体型をしていて、髪型ももさもさっとした髪を上で括り、ちょんまげの先もふわっとしていて、まるで小さな木が生えているようにも思えます。
出典:ONE PIECE
さすがにこれだけの似通った特徴がありながら人違いということはないでしょうから、酒天丸の正体はアシュラ童子でほぼ確定ですね。
アシュラ童子=酒天丸のモデルは落語
アシュラ童子と酒天丸のどちらの頭にもある不思議なまげ。これは酒天丸率いる頭山盗賊団の「頭山」を落語とすると見えてくるものがあります。
落語「頭山」はちょっとシュールな内容の落語です。
昔々、気弱でケチな男が見つけたさくらんぼがあり、誰にもとられたくないからとそのさくらんぼを種ごと食べてしまいました。
すると、さくらんぼの種が男の頭から芽を出して、大きな桜の木となってしまいます。
周囲の人間はその立派な桜の木を見て大喜び。男の頭に上って、その頭を「頭山」と名付け、花見をして大騒ぎします。
男は、頭の上がうるさくてかなわず、イライラしてしまったあまりに桜の木を引き抜いてしまって、頭に大穴が開いてしまいます。
その後雨が降り、この大穴に雨水がたまって大きな池ができてしまいます。
すると今度は周囲の人間がこの池に船を浮かべ魚釣りをし始めたのです。
釣り針が池の中に入らずにまぶたや鼻の穴に引っ掛かった男は怒り狂い、すべてが嫌になってしまいます。
しまいには自分で自分の穴に身を投げて死んでしまうのです。
「頭山」の内容はともかく、頭に桜の木が生えた、というところがアシュラ童子=酒天丸のキャラクターイメージにつながっていると思います。
頭山盗賊団、というのも同じ名前ですからね。
また、酒天丸が旱害のジャックに斬りかかった際に桜の花びらのようなものが散ったのも、「頭山」の桜の木に結びつけていると考えられます。
必殺技「桜吹雪」なるものかもしれません。
「頭山」の噺の内容ももし関係するとしたら、アシュラ童子がこれほどの悪党になってしまったのは、過去に自分の頭にある桜の木のようなものを周りからバカにされ、すべてのものが嫌になってしまったからではないでしょうか。
誰にも信じられず、認められず、バカにされてしまったら、人を殺めたり盗みをしたりと悪の道に入るのも何かわかる気がします。
そこで無法地帯であった九里に行き、悪事の限りを尽くしていったのでしょう。
アシュラ童子は光月おでんに討ち取られなかった
そんなアシュラ童子にただ一人向き合い、その気迫と強さ、心に負けを認めた相手が、光月おでんだったのでしょう。
ワンピース920話で錦えもんは『「アシュラ童子」と大ゲンカを始め…ついに討ち取り』と言いましたが、正確に言えばケンカに勝ったくらいのものだったのではないでしょうか。
討ち取ったというと殺したという意味にも捉えられますが、そうではなく、あくまでもケンカにおでんが勝利し、アシュラ童子はおでんが自分に向き合ってくれる姿にはじめてこの人についていきたいという想いを持ったのではないでしょうか。
そしておでんに仕える侍として人生を捧げていったのでしょう。
こうしてようやく生きる道を見つけたアシュラ童子でしたが、オロチの策略によっておでんは処刑となってしまいます。
そのとき、人一倍慕う主君を失ったわけですから、アシュラ童子もその後を追いたいと思ったかもしれません。
しかし、あと一歩のところで命を落とすまでには至りませんでした。おそらく同じおでんの家臣・赤鞘九人男の錦えもんたちが、命を捨てるなと諭したのです。
酒天丸『おいどんは…!!
死に損のうた!!!』
引用:ONE PIECE
この言葉は、現在のアシュラ童子は酒天丸として生きていますが、本人の意志とは反して生かされてしまった、という気持ちの表れかもしれません。
酒天丸に対するお菊の想い
酒天丸に対してお菊は、ホールデムがルフィを酒天丸の部下だと勘違いして酒天丸の名前を出した時、何か思うような苦々しい表情をしていました。
出典:ONE PIECE
酒天丸=アシュラ童子と、見た目でもすぐわかるので、おそらく錦えもんより長くワノ国に潜伏しているお菊は酒天丸に直接会ったことがあるのでしょう。
そのとき、一度は反乱の協力を仰いだのではないでしょうか。
しかしアシュラ童子=酒天丸は、その時は断ったのです。なぜなら自分が慕っていた強き大将がもうこの世にいないから無駄だと。
ワノ国の現状にも未来にも絶望しているので、自分はおでんと出会う前の悪党に戻ってしまった、と考えればお菊の表情も納得がいきます。
錦えもんがアシュラ童子の名前を出して『きっと生きておる筈!!!』と言ったときは特にリアクションはありませんでしたが、きっと、果たして協力してくれるだろうか…と不安になった気持ちはあったかもしれませんね。
しかし、酒天丸は旱害のジャックとも互角に戦う実力の持ち主なので、味方になってくれたら本当に100人力です。
過去には、おでんとケンカする時点では無法地帯となっていた九里の悪党たちの中でも最も危険な男と言われていましたから。
今の性格は頭山の男と同じく気弱になっている部分もあっての盗賊団という身分に甘んじているのでしょうが、モモの助たちの本気の想いを伝えることで、仲間になってほしいですね!
まとめ
今回はワンピース921話で初登場した酒天丸がアシュラ童子ではという考察と、そのモデル、そして今後の展開についてを予想してみました。
間違いなく酒天丸はアシュラ童子でしょう。20年前のおでん処刑があり、今の盗賊団という生き方をしているのかもしれませんが、強さは本物ということがわかりました!
これからの展開が楽しみですね!
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