ドレスローザ編後、革命軍のコアラがドレスローザで見つけた特殊な鉱物についてドラゴンに報告していましたね。
それは「酒鉄鉱(きてつこう)」。酒の成分と鉄分が混じった鉱物、ということでしょうか。
これについてワノ国編で大きく動きがあったので、特殊な鉱物「酒鉄鉱」について考察していきます。
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酒鉄鉱について
酒鉄鉱は、ドレスローザを拠点に世界各地に卸されていた武器に含まれている特殊な鉱物でした。
コアラによれば産出国が限られているので、武器製造の黒幕を割り出せる可能性が高いとのことですが、ドレスローザのドフラミンゴと武器の取引をしていたのはカイドウですから、限りなくカイドウが黒幕に近いでしょう。
出典:ONE PIECE
この酒鉄鉱について詳しく掘り下げていきます。
酒鉄鉱の特性や元ネタモデル
酒鉄鉱はただの鉄ではなく酒の成分を組み合わせていると考えられます。その酒はおそらくワノ国で取れやすく、カイドウが好きな酒でもあり、鉄に馴染みやすい成分でもあるのでしょう。
このことから考えると、酒鉄鉱という鉱物は鉄よりもかなり硬度や密度が高く、そして武器などを作るのに向いている鉱物だと言えます。
また、あえて「酒鉄鉱」という名前まで付いて取り上げられているのですから、普通の鉄などと比べて弱いわけがありません。
ダイヤモンド・ジョズのダイヤまではいかずとも、限りなく硬度はダイヤに近いくらいのものがあるといえるでしょう。
そして酒の成分がもしかなり効くのであれば、戦いを助長したり積極性を上げたりするような効果もあるかもしれませんし、硬度が高いことで攻撃力も上がるかもしれませんね。
酒鉄鉱の元ネタとしては、日本でも採掘がされていた「黄鉄鉱」ではないでしょうか。
酒鉄鉱からできた武器の製造場所
武器の製造場所として最初に詳しく示されたのは、扉絵連載でカリブーが辿り着いた“アイアンボーイ”スコッチのいた島の武器工場でしょう。
出典:ONE PIECE
ドフラミンゴと取引関係にあるカイドウが「お気に入り」だという島の中にある武器工場です。
カイドウがお気に入りというのは間違いなく戦争で使えるからでしょうね。
そして扉絵でここまでピックアップされるというのは、必ず後で本編でつながってくるものですから、この武器工場こそ酒鉄鉱の武器の製造元といえるでしょう。
ここを任されているのが、“アイアンボーイ”スコッチですが、彼の名前を日本語に訳すと、「アイアンボーイ=鉄の男」「スコッチ=スコッチ・ウイスキー=酒」となります。
つまり、「酒鉄鉱」を材料に作られたサイボーグだということが分かるのです。
出典:ONE PIECE
また“アイアンボーイ”スコッチの右手のガトリングガンのような武器は、武器工場で作っていた武器とよく似ています。
このことからも、武器工場でスコッチのようなサイボーグ兵士の他に強力な武器を酒鉄鉱を原料として作っていることが分かります。
さらに、ワノ国にも武器工場、加えて採掘場まであることがお玉の発言から判明しています。
出典:ONE PIECE
ワノ国にある武器工場は大きな煙突の下にあるようですし、採掘場もセットになっているようです。おそらくはあのゴツゴツした山が採掘場なのでしょう。
採掘場の近くに武器工場があることでより早く武器の製造ができますよね。このことからもカイドウがワノ国を支配しておきたいといった理由がつかめてきます。
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酒鉄鉱を作った黒幕
酒鉄鉱を作った黒幕はカイドウで間違いないでしょう。
カイドウはSMILEと酒鉄鉱の武器とをドフラミンゴと取引し、ドフラミンゴはその武器を世界中にばらまく。
つまりカイドウが根源となって、世界中の戦争を助長していたのです。
このため、世界の戦争を助長する強力な武器になる原料「酒鉄鉱」を確実に手中に収めるために、カイドウはワノ国を完全に自分のものとして支配したのだと推測できます。
酒鉄鉱が使われていると予想できる武器
実際に酒鉄鉱が使われていると予想できる武器は、今までにも原作に何度か登場してきました。
まず、ジェルマに効く弾としてシャーロット・オーブンが言っていたものです。具体的にどういうものかの描写はありませんでしたが、注目すべきはその弾が込められた武器の形です。
出典:ONE PIECE
このガトリングガンのような形状、“アイアンボーイ”スコッチがつけていたものや、カイドウのお気に入りの島にある武器工場で作られているものとよく似ていますよね。
ドフラミンゴは世界中の大物と取引をしていると言っていました。大物の中にビッグ・マム海賊団の誰か、例えば司令塔のモンドールやタマゴ男爵などがいたなら、ジョーカー経由で酒鉄鉱でできた武器を手に入れていてもおかしくはありません。
カイドウはビッグ・マムに「来るなら殺すぞ」と脅していましたが、実際はカイドウが作った武器をビッグ・マム海賊団でも使っていたのかもしれないということで、深いところでは繋がっていたのかもしれませんね。
さらに、シャボンディ諸島でルフィたちが戦ったプロトタイプのパシフィスタも鉄より硬い成分が使われている描写がありました。
他にも頂上戦争で海軍本部が使っていた包囲壁は、白ひげのグラグラの実の衝撃波が通じないほどの硬さでできていて、ただの鉄じゃないと海賊たちが叫んでいましたね。
海軍までがジョーカー=ドフラミンゴと取引をしたとは考えにくいのですが、ヴェルゴが侵入していたということもありますし、もしかしたら海軍の闇の部分で繋がっていたのかもしれません。
酒鉄鉱(きてつこう)という読み方について
最後に酒鉄鉱の読み方が「きてつこう」というのはなかなか意味深です。敢えて「酒」と「き」と読むところが何かにかけている気がしますよね。
そう、似ている読み方は「鬼徹(きてつ)」です。
つまり鬼徹が妖刀と呼ばれる所以としては、酒鉄鉱を原料として作ったからこそ、刀身に酒の成分が深く浸透し、通常の刀には生まれることのない妖としての武器になっているのではないかと推測します。
ちなみに昔の日本では、「酒」という漢字を「き」と読む時代もあったようです。
ワノ国編が昔の日本、江戸時代あたりをモデルとしているのであれば、読み方をも時代に寄せたのかもしれませんね。
まとめ
今回はワノ国編に深く関係している酒鉄鉱について、以前から描写のあったシーンなども含めて特性や実際に使われている武器などを考察しました。
今までにルフィたちが出会ってきた敵でも酒鉄鉱を用いた武器を使用している敵がいたのかもしれないと考えると、尾田栄一郎先生が無数に張っている伏線は本当に面白いと感嘆してしまいます。
これから武器工場は破壊することになると思うので、更に酒鉄鉱について突っ込んだ内容が知れると思っています。
楽しみに待ちましょう!
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