ワンピース920話にて、光月おでんと光月家がどのような人物だったのか、おでんの経歴なども錦えもんの口から明らかになりましたね。
その中で気になったのは、おでんの処刑理由です。この辺りはセリフが省かれていたので現段階では分かりませんが、ルフィたちが激怒していたので相当悪質なものだったのではと推測します。
今回はおでんが処刑されるに至るまでの真相を考察していきます!
おでんが九里に残した功績
おでんの処刑理由を考察する前に、おでんが九里にどのような功績を残したのかを簡単に振り返ります。
出典:ONE PIECE
おでんは元より破天荒な性格で、かなり自由奔放に生きていました。
当時ワノ国の将軍だった光月スキヤキの息子という身分でしたが、その身分が苦しかったのか、自らの正義感や思想の中で自由に生きたいという想いがあり、様々な事件を起こしていたのでしょう。
ついに光月スキヤキより「花の都」を追放されてしまいます。
また錦えもんによると、おでんが大名となる前の九里という土地は、罪を犯して国を追われた侍や悪党、盗人などが徒党を組み、無法の土地だったこともあり悪事の限りを尽くしていました。
九里のどこでも奪い合い斬り合い、事件が多発し、将軍家も匙を投げ見放すほどの凶悪な土地だったようです。
おでんはそんな九里に足を踏み入れ、悪党の中で最も危険なアシュラ童子に勝負を挑んで討ち取ることに成功し、すべてのならず者をまとめ上げていきます。
働くことや町を作ること、城を作ることを教え、桃源農園を作ることによって九里の人々に人間らしい生活や希望、幸福をもたらし、その功績をもって光月スキヤキから「九里大名」の地位を与えられます。
そんなおでんのことを九里の人々は愛し、完成した九里城に敬意を込めて「おでん城」と呼んでいたそうです。
おでんに関するもっと深い人物考察は下記の記事にて!
参考 【ワンピース】光月おでんの強さと人物像考察!ロジャーとの関係性も
ただ、九里の人々からは愛されていたおでんですが、ワノ国全体から見れば、おでんはもともとは花の都を追放された人間であり、いわゆる罪人と同じ扱いです。
社会的には九里に蔓延る悪党や罪人と扱いが変わらなかったのかもしれません。
おでんの評価が変わらなかったことが処刑へとつながる?
おでんへのワノ国全体からの評価は依然として変わらず、九里の大名となったことで光月スキヤキへも反感がいくようになり、処刑へと繋がっていったと考察します。
出典:ONE PIECE
おでんによって九里の人にとっては人間らしく生活できる希望の土地となった九里。
しかしワノ国の中央ともいうべき花の都は権力のある人々が集う地域でもあったと思うので、花の都での意見がワノ国のすべてを司っていたと考えます。
そんな花の都では、いくら九里を蘇らせたといっても、もともと花の都を追放されたというおでんへの認識は覆らなかったのかもしれません。
また、もともと長い間九里は悪党の巣窟であり、ワノ国全土においてはその無法地帯という認識が濃かったのでしょう。
花の都とすれば、そんな悪名高い存在である九里が変わったとは言っても、勢力を伸ばしてくる可能性があるので放ってはおけません。
そして、おでんを追放したのは光月スキヤキです。
おでんが九里に行ったのはおでんの意思ですが、傍から見ればスキヤキがおでんを差し向けて悪党の地域を拡大させようとしている、と思われる噂もあったのではないでしょうか。
様々な憶測もあったかとは思いますが、やがて『おでん含め光月家と九里がワノ国を支配しようとしている』という結論となって、おでんは罪人の扱いのまま処刑の道へと進むことになったのだと推測します。
おでんが処刑された真相予想
おでんが処刑された真相をさらに追及していきます。
おそらく、花の都で九里が国家転覆を目論んでいるという噂を急激に広げたのは黒炭オロチでしょう。
さらに、20年前よりワノ国は鎖国をしていましたが、そんな中でもおでんが国外に出て大海賊ロジャーの船に乗り航海していたという事実も、海賊に国を売り渡そうとしていると結び付けられてもおかしくありません。
これらの噂をまとめ上げたのが黒炭オロチ。オロチは当時から光月スキヤキの家臣であり、いつかはワノ国を自分のものにしたいと考えていた。
こうした出まかせをワノ国全土に広げるため、力を持つカイドウをバックにつけることに成功し、偽造した「光月家が悪者」という噂を一気に広げたのでしょう。
民衆から慕われていた光月家は一転して、国家滅亡へと導く悪党の根源とされてしまいます。
スキヤキはこのときにオロチによって謀殺され、国の実験はオロチが握ることとなります。
おでんはこの事態を収拾するため、家族や九里を守るために一人でその事態を背負って罪人として囚われ、花の都で公開処刑されることになったのでは?
公開処刑当日、おでんは一番ひどい罪を犯した者を処刑する際に使う、釜茹での刑に処せられます。
同日、錦えもんたちは雷ぞうの素早い情報収集により、事の真相が実はオロチが仕組んだものだったと知ります。
『赤鞘九人男』全員で急いでおでん救出に向かいますが、おでんは最終的にすべてを悟り、彼らにメッセージを残します。
『ワノ国を開国せよ!!!』
『煮えてなんぼのォ!!
おでんに候!!!』
おでんが残した言葉を胸に、赤鞘九人男は一斉にオロチ軍・カイドウ軍と戦いますが多勢に無勢で叶わず、おでん城へと退却します。
何故ならおでん城にはおでんの奥方トキと、息子モモの助、娘日和がいたから。
途中でイヌアラシ、ネコマムシは錦えもんたちを逃がすために敢えていがみ合って敵をひきつけ、他の赤鞘九人男も同様に囮になります。
ようやくおでん城にたどり着いた錦えもんたち。しかしおでん城はすでにカイドウの百獣海賊団の手によって炎に包まれていました。
何とかトキの元に向かおうと錦えもん、カン十郎、雷ぞう、お菊、笠の人物は炎の中に飛び込みます。
それを見たカイドウ軍は無駄に命を失ったとして花の都へと引き返します。
そうして花の都の群衆の前で罪人おでんを処刑したオロチは民衆の信用を一気に得て、光月家に代わって将軍の地位に就くことになるのです。
いかがでしょうか。すべて妄想ですが、これほどのことがなければ錦えもんたちの認識する光月家と今の教育上の光月家との対極的な違いが現れないと思い、考察しました。
まとめ
今回はひどい仕打ちとされている光月おでんの処刑の真相について考察しました。
一つの地域が大きく変わろうとしても、国全土で見た時にその影響はまだまだ小さく、過去から見た認識ですべてを見ようとすることは大いにあります。
ワンピースは社会へのメッセージを込めていることが多いので、今回もそういった想いを尾田栄一郎先生は発信しているのかもしれません。
おでんの処刑理由、気になりますが、これからの物語を楽しみに待ちましょう!
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