ワンピース911話の最後で登場した、百獣海賊団『真打ち』である“魔術師”バジル・ホーキンス。
最悪の世代の中でも非常に不気味さを持つホーキンスが現在はカイドウの手下となっていましたね。
そして最も早くルフィたちの上陸を感知し、接触したのですが、その行動にはやや不可解さを感じる点がいくつかあります。
今回はバジル・ホーキンスの真打ちらしからぬ行動をまとめ、ホーキンスの今後の動きなどを考えていきます。
Contents
ホーキンスの不可解な行動
ホーキンスがルフィたちの上陸に感づいてからの行動にはかなり不可解さを感じます。下記に列挙してみました。
- ルフィたちのワノ国上陸をカイドウに伝えない
- ルフィたちの一ヶ月後を占う
- いとも簡単に攻撃を受け、身代わりの部下は多い
- ルフィたちが町で暴れることに焦る
ホーキンスの不可解な行動1:ルフィたちのワノ国上陸をカイドウに伝えない
ワノ国への不法入国を感知したホーキンスは、カイドウにその報告をしませんでした。下記が部下とのやり取りです。
――通信が途絶えたのはおそらく九里ヶ浜
どうします「真打ち」
人数も不明
何者かが上陸したのは確かでしょう
カイドウさんにはまだ伝えるな
おれが行く
出典:ONE PIECE
この時点ではルフィが上陸したのか他の誰かが上陸したのかはわかっていないはずです。
にもかかわらず、侵入者が上陸したということをカイドウに報告しませんでした。
これは誰が上陸しようとも、何かホーキンスが考えている思惑に当てはまるなら、利用してやろうという企みがあるのではないでしょうか。
おそらくその思惑は、カイドウへ反する意思だと推測します。
ホーキンスの不可解な行動2:ルフィたちの一ヶ月後を占う
ワンピース913話でルフィとゾロと対峙したホーキンスは、自身のカードでルフィとゾロの一ヶ月後の運勢を占ったのです。
…お前たちが一か月後
生きてる確率…
19%
出典:ONE PIECE
その場で自身との戦闘で生きている確率、または自分が生きている確率を占うならまだしも、ルフィたちの一ヶ月先の生存確率を占ったのは疑問です。
もしホーキンスがカイドウに反する意思を秘めて行動していたとしたら、一ヶ月後に生きている確率が高いならそいつも味方に引き入れてやろうという考えでしょうか。
または同じ最悪の世代であるルフィとゾロなので、引き入れるのではなく同盟を組む、という考えなのかもしれません。
もしまた後にルフィと出会った際に占い、その確率が上がっていれば、ある段階で手を組もうと言い出すかもしれませんね。
ホーキンスの不可解な行動3:容易に受ける斬撃と身代わりが異常に多い
ホーキンスはゾロの斬撃をいとも簡単に受け、その度に身代わりとなっている部下を代わりに倒していました。これもかなり不思議です。
ホーキンスが食べた悪魔の実は「ワラワラの実」。体内に小型の藁人形(ストローマン)を仕込んでおき、これを媒介に自分が受けたダメージを他者に移し替えることができるのです。
このため、ホーキンスは敵の攻撃を避けたり防御したりはせずに、敢えて受けに行っているように見えます。
そして、身代わりとなる部下がやられていくのですが、その部下というのも自身のクルーではなく、カイドウの下っ端海賊やワノ国の将軍付きの侍なのです。
自身のクルーは傷つけさせないようにしているのだと思いますが、敢えて敵の攻撃で部下をやられさせているのは、いざ自分がカイドウを倒す際に少しでも戦力を削っておくのが目的なのでは?
ホーキンスの不可解な行動4:ルフィたちが町で暴れることに焦る
ワンピース916話で博羅町でルフィたちが暴れているという情報を聞いたホーキンスはかなり焦っていましたが、これも不可解です。
暴れるのはご法度としているルフィサイドのローやゾロが焦るならわかりますが、敵であるホーキンスまで焦るのは何か理由があるのでしょうか。
出典:ONE PIECE
もしかしたら単に、侵入者の情報を伝えなかったことが上にバレると思って焦っているのか、それともホーキンス自身の何らかの計画が崩れることに焦っているのか。
ホーキンスには何か考えがあって敢えて侵入者であるルフィやゾロをそこまで追いかけなかったのかもしれませんが、ルフィたちが思った以上に大暴れしてしまったことで計画に狂いが生じてしまったのかもしれませんね。
この「ワノ国」では強者につくか…
従わず逃げ回るか
それだけだ
出典:ONE PIECE
ここで、「強者」と言っているのがポイントかもしれません。
というのも、「カイドウ」「カイドウさん」または「オロチ」「オロチ将軍」などと、カイドウやオロチ側につくことを言ってはいないからです。
もしルフィが強者であると認めたなら、そこで手を組むと考えていたのかもしれませんが、その前に暴れてもらったら困る、ということなのかもしれませんね。
ホーキンスがカイドウ傘下に入ったのも作戦?
ここまでの考察から、ホーキンスが今カイドウの傘下にいるのは、ベッジがビッグ・マムを倒すときのようにホーキンスにとっての作戦なのではと考えます。
現在、ホーキンスがカイドウの傘下にいるように最悪の世代では他にもアプーやドレークが傘下として従っています。
ホーキンスと同盟を組んでいたキッド(おそらくキラーも)はカイドウがいる鬼ヶ島の牢屋に拘束されていたので、おそらく作戦などは立てずに反逆したのでしょう。
しかしホーキンスを筆頭にアプー、ドレークは現在傘下として動いていますが、もしかしたら皆つながっていて、機会を見てカイドウを倒そうと企んでいるのかもしれません。
キッド・アプー・ホーキンスの同盟が最初に狙っていた四皇はシャンクスでした。そのため彼らの同盟は最初から四皇狙いで動いていたのでしょう。
しかし、海賊王を狙う彼らですから、いつかはカイドウも倒そうと思っていたはずです。
今はひっそりとカイドウ軍の中に身を潜めながら、カイドウ軍が転覆する好機を待っているのかもしれませんね。
ホーキンスの強さや能力について
バジル・ホーキンスはルフィ・ゾロと同じく最悪の世代と呼ばれる一人です。
初登場時の懸賞金は2億4,900万ベリー。当時のルフィやキッドには劣るものの、ルーキーの中でも破格の懸賞金だったので、それまでの行為は政府や海軍にとってかなり痛手のあるものだったのでしょう。
現在の懸賞金額は3億2,000万ベリーで、現在のゾロと同額です。
ホーキンスの戦い方は「ワラワラの実」を用いて身体を藁に変えたり、「藁人形(ストローマン)ズカード」を用いて出たカードに合わせた行動を行うというような、一風変わったスタイルです。
予め藁人形を部下に仕込んでおくことで、部下を戦わせたり、または同士討ちしてしまったりと、ホーキンス自身にも読むことができないゲーム感覚の戦い方です。
また、藁備手刀(わらびでとう)を用いて攻撃もしますが、この藁備手刀が曲者です。
刀身が藁のようにワサワサと動いて、シュルシュルと伸縮する刀になっていてとてもやっかい。
そしてその刀身そのものがホーキンスの化身でもある「藁の化け物」に変化し、五寸釘を武器として襲い掛かることもできます。
出典:ONE PIECE
シャボンディ諸島での黄猿との一戦では、自身も巨大な藁人形になって攻撃していましたね。
ちなみに藁備手刀の元ネタは「蕨手刀」という日本刀の起源の一つなのだとか。
更にワラワラの実の特徴の一つとして、ホーキンスの体内に仕込んでおくことができる「藁人形(ストローマン)」があります。
これは他者の分身となるもので、戦闘の際にホーキンス自身にダメージがいかないよう、自分が受けたダメージを藁人形を媒介として他者に移すことができるのです。
ワンピース913話ではゾロの斬撃を受けたホーキンスの顔面が斬られましたが、藁人形がそのダメージを肩代わりし、別の部下がダメージを負いました。
そのダメージを受けた藁人形はホーキンスの体内から放出され、「ライフ マイナス1」となり、数字分のストックが減っていくということになります。
発動条件はまだ不明ですが、丑の刻参りをベースとしていると考えられるので、他者の身体の一部(髪の毛や血、皮膚など)があれば身代わりとして利用できるのでしょう。
今後ホーキンスは麦わらの一味の動向にますます絡んでいくと思うので、新しい行動があり次第追記していきます!
まとめ
今回はカイドウ軍の中でも不可解な動きでしかないバジル・ホーキンスについて考察しました。
常から占いをもとにして動く戦略家でもあるので、今回のような不可解な動きもすべてホーキンスの中では計画の中の一部であると思いたいです。
もしかしたら今後、対カイドウとなる中で共闘するかもしれませんし、この先が楽しみですね!
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