ワンピース919話にて、寺子屋の子供たちの口から出てきた“赤鞘九人男”という名前。
ろくろ首の先生からは『20年前に光月おでんと共にワノ国開国を志した悪い侍』と言われていましたが、その正体は何者なのか?
今回はワノ国で悪者扱いされている“赤鞘九人男”の正体やモデルについて考察していきます。
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ワンピース“赤鞘九人男”の正体について
現在分かっているところでは、オロチへ反乱する、おでん側家臣たちのことをいいます。
出典:ONE PIECE
“赤鞘九人男”が初めて出てきたのがワンピース919話の上記シーン。
花の都の学校?寺子屋?にて、先生が『その昔、ワノ国開国をしようとした愚か者達がいます』と言うと、子供たちは『おでんと赤ざや九人男~!!!』と大ブーイングでした。
現在のワノ国の歴史教育においては、光月おでん、そしてその家臣である赤鞘九人男は悪の対象であり、これからもそのように語り継いでいくべくこうした教育が行われているのでしょう。
そして920話にて、錦えもんの回想シーンで赤鞘九人男が誰なのかが明かされました。
出典:ONE PIECE
かつての“希美”が旗本、地武えもんが錦えもんたちに出会ったときの言葉です。
その場に居合わせた錦えもん、雷ぞう、お菊、カン十郎を見て『「あなた方“赤鞘九人男”」の遺体は一体たりとも…』と言っているので、おでんの家臣のことを指すに間違いはないでしょう。
狐火流“錦えもん”が赤鞘九人男のリーダー?
メンバーでまだ分かっていない人もいますが、おそらく赤鞘九人男のリーダーは錦えもんでしょう。
その理由は、『赤鞘』という名称です。
錦えもんの刀の鞘をカラー版で見てみると、黒ベースに炎をイメージしたような、赤にもオレンジにも見える色があります。
出典:ONE PIECE
この赤色の鞘を持っているのが錦えもんだったため、錦えもんが統括する家臣たちのことを“赤鞘九人男”と言っていたのではないでしょうか。
現に、他のメンバーの鞘は赤色ではありません。カン十郎は赤ではなく紫色で、刀が筆になっていますし、雷ぞうに至っては忍者なので、今のところ刀を持っている描写がありません。
出典:ONE PIECE
つまり、赤色の鞘を持ったリーダーの錦えもんがいる部隊だったので、“赤鞘九人男”と呼ばれていたのではないでしょうか。
また錦えもんと言えば狐火流という『炎を切り裂き、炎で焼き斬る』流派です。
この『炎』にまつわる剣術を、“赤鞘九人男”のメンバーはみな会得しているかもしれませんね。
ワンピース919話にて登場した居眠り狂四郎は、下記のように話していました。
『光月家の侍達は20年前‼
城内へ追い込み、
全員焼き殺したであろうが!!!』
しかし、現に赤鞘九人男のメンバーたちは炎に包まれるおでん城の中でも光月トキのいる場所へと辿り着いていました。
これは、錦えもんを筆頭に赤鞘九人男のメンバーがみな、炎に対抗しうる力を持っていたからなのかもしれませんね。
赤鞘九人男のメンバーは誰?
赤鞘九人男のメンバーとして現在、ワンピース920話までに判明しているのは下記です。
- 錦えもん
- カン十郎
- 雷ぞう
- お菊
このほかに、考えられる人物がいるので考察していきます。
- 笠を被った謎の人物
- イヌアラシ
- ネコマムシ
- 天狗山飛鉄
- 酒天丸
“赤鞘九人男”のメンバー候補1:笠を被った謎の人物
20年前のおでん城を焼き払う事件の際、錦えもんたちと共に駆け付けた笠の人物がいましたね。
出典:ONE PIECE
普段より錦えもんたちと行動を共にしていたと思えるので、彼も“赤鞘九人男”のメンバーでしょう。
参考 【ワンピース】扉絵でクロッカスと酒を飲む謎の人物はワノ国の侍か考察
“赤鞘九人男”のメンバー候補2:イヌアラシ
出典:ONE PIECE
この「彼」というのは光月おでんのことを指します。
イヌアラシの『彼こそ英雄…‼彼こそ主だった……!!!』という言葉から、将軍に仕える家臣だったことが読み取れます。
錦えもんたちと再会した時には頭を下げて「雷ぞう」の無事を伝えていました。
このことから家臣の中でも、そして“赤鞘九人男”の中でも上下関係はあるようですね。
“赤鞘九人男”のメンバー候補3:ネコマムシ
ネコマムシもイヌアラシ同様、昔から光月おでんに仕えていた従者のようですね。
現在はワンピース909話にて、ネコマムシは元白ひげ一番隊隊長マルコのいる『優しい村』に立ち寄っているので、“赤鞘九人男”が揃うのは少なくともネコマムシがワノ国に来なければ始まらなさそうです。
“赤鞘九人男”のメンバー候補4:天狗山飛徹
出典:ONE PIECE
ワンピース912話で登場した天狗山飛徹は、『わしもまた長く人を待っている』と誰か待ち人がいることを伝えています。
ここまでの流れで待ち人がいる、というのはやはりモモの助たちのことだと推測できます。
飛徹もまた、おでんに仕えた“赤鞘九人男”であり、イヌアラシやネコマムシのように生き残って再会を待っていたのではないでしょうか。
それは、お面をつけているという風貌や、ワケがあって町には行けないという理由にも当てはまります。
何らかの理由で事件から生き残った飛徹。ですがオロチ達に素性が知れてしまったらたちまち処刑になります。
そのため、顔を出さずにひっそりと暮らすために敢えて面をつけて暮らしているのでは?
“赤鞘九人男”のメンバー候補5:酒天丸
酒天丸に関してはまだ情報が少ないですが、お菊と何らかの接点があること、ホールデムに対抗する組織の長であることからも、おでんの家臣である酒天丸は事件にあっても生き残り、現在は盗賊団として抵抗しているのではとも考えられます。
また、酒天丸が侍であると考えられるのがルフィとお玉との下記のやり取りです。
ワノ国の食料はすべてオロチや百獣海賊団の関係者が牛耳り、その他の住民は食料を手に入れるのが困難となっています。
それを知ったルフィは荒野に棲む猛獣を見て、美味しそうな肉だと思い、お玉にこう言いました。
ルフィ『アレ食えばいいじゃねェか!!!』
これに対してお玉は、
お玉『そんな事できる強い侍達はみんな捕まったか、盗賊になってるでやんす…‼』
つまり、盗賊になっている者は侍=酒天丸率いる頭山盗賊団は侍、ということなのです。
出典:ONE PIECE
お菊の反応が気になりますが、もともと酒天丸とは仲間であり、“赤鞘九人男”として生活していた時に何か関係があったのかもしれません。
または単に酒天丸の行方を心配しているだけな表情なのかもしれませんね。
もしかしたら「赤鞘」というように、本当に赤鞘を持つ男のみがメンバーとなる団体のことかもしれませんし。他にも“赤鞘九人男”として考えられるキャラクターが出てきたら随時追記します!
ワンピース“赤鞘九人男”のモデル
ワンピースの中で登場した“赤鞘九人男”、そのモデルと考えられるのは下記です。
- 旗本奴「赤鞘組」
- 海援隊のシンボル「土佐の赤ざや」
ワンピース“赤鞘九人男”のモデル1:旗本奴「赤鞘組」
旗本奴は江戸時代に存在したかぶき者の集団でした。
旗本奴(はたもとやっこ)は、江戸時代前期(17世紀)の江戸に存在した、旗本の青年武士やその奉公人、およびその集団、かぶき者である。派手な異装をして徒党を組み、無頼をはたらいた。代表的な旗本奴は、水野十郎左衛門(水野成之)の「大小神祇組」。代表的な団体が6つあったことからそれらを「六方組」(ろっぽうぐみ)とよび、旗本奴を六方(ろっぽう)とも呼ぶ。
引用:Wikipedia
調べてみると「旗本奴」というと白柄の刀、白革の袴など、「白」に関するものが多いのですが、「赤鞘組」に関しては無頼漢が多くいる悪者集団と捉えられていたようです。
ドラマ「水戸黄門」でも「赤鞘組」が悪者として出てきたことがありましたね。
ワンピースでも、確かにワノ国の歴史教育では“赤鞘九人男”を悪者として捉えられています。
またもともとおでん自身も破天荒で、自由人で暴力事件を繰り返した結果「花の都」を追い出された、という経歴があるので、その部分だけ見れば「悪」とも思えなくはありません。
しかしおでんはその後、無法者ばかりいた九里をまとめあげ、仕事を与え町を築き城を建て、活気ある郷を作り上げたので、悪、とは決して言えませんね。
ワンピース“赤鞘九人男”のモデル2:海援隊のシンボル「赤鞘」
坂本龍馬が持っていたとされる赤い鞘の刀「埋忠明寿(うめただみょうじゅ)」。この刀のように赤い鞘の刀は海援隊士のシンボルだったようで、龍馬と仲間との絆を物語る刀だったようです。
“赤鞘九人男”の赤鞘も、ワノ国を開国せよ!と願うおでん、トキからの想いが込められた名なのかもしれません。
まとめ
今回はワンピース919話にて出てきた“赤鞘九人男”について、その正体やメンバー、モデルを考察しました。
ワノ国開国のために20年前から想いを懸けて集まる赤鞘九人男。これから彼らがどのように絡んでくるか、また正式なメンバーは誰になるのか、楽しみですね!
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