多くの世代に高い人気を誇っている漫画『キングダム』。
『キングダム』は実際の史実に出てくる秦の始皇帝を題材にした漫画ですが、毎回怒涛の展開の連続で、一体最終回はどうなってしまうのだろうと気になっている人も多いですよね。
実はつい先日、2019年1月12日に放送された「世界ふしぎ発見!」にて『キングダム』の特集が組まれました。
そこで『キングダム』の原作者である原泰久先生から、『キングダム』の最終回についての衝撃の事実が伝えられたのです!
今回は現在判明している『キングダム』最終回の構想ネタバレ・考察、そして今までのインタビューからもわかっているイメージなども含めてお伝えします!
Contents
キングダム最終回ネタバレ:世界ふしぎ発見で判明した始皇帝の素顔
『キングダム』が「世界ふしぎ発見!」に取り上げられたのは、2019年1月12日に放送された「~1500回シリーズ大発掘!キングダムの世界 甦る始皇帝~」というテーマの回です。
ミステリーハンターに抜擢されたのは、『キングダム』大ファン9年目という小島瑠璃子さん。
今回「世界ふしぎ発見!」の特集では、漫画『キングダム』だけではなく、『キングダム』の題材になっている秦の始皇帝についてリポートしています。
秦の始皇帝は、長く戦乱が続き荒れ果てていた中国を、たった一代で統一した始皇帝として有名です。
しかし、統一後わずか15年で秦が滅んでしまったことから、武力による「独裁者」「暴君」だったという印象が以前は強く語られてきました。
今回小島瑠璃子さんは、1974年に中国で発見された兵馬俑(始皇帝の墓の副葬品として、実在した兵士をモデルに作られた人形)と、始皇帝の墓である始皇帝陵をリポート。
その中で判明したのは、秦の始皇帝は武力面がかなり注目されてきたのですが、国を統一するために通貨や漢字の書体、重さや容積の単位なども統一したことが知られました。
武力だけでなく、実は政治力全般に通ずる先見性が、秦の始皇帝の本質だったと分かってきたのです。
この辺りも、『キングダム』原作者の原泰久先生がイメージする『キングダム』の主人公の一人、嬴政に関連してくる部分です!
キングダム最終回ネタバレ:世界ふしぎ発見で原泰久が語った結末構想
そして、番組の後半で小島瑠璃子さんが作者の原泰久先生の元を訪ねるというコーナーがありました。
ここで原泰久先生から、『キングダム』の最終回を構想しているという話が!
ではその最終回の現段階の構想ネタバレです!
現在の段階で、物語のラスト、最終回で描こうとしているのは、武力統一は肯定してはいけない、という原泰久先生の想いがあるのだそうです。
やはり、近年世界規模で起きている戦争も、本当に小さないじめも、力で相手を倒してしまってはお互いにいい気持ちにはならないですよね。
史実でも、秦は中華統一を成し遂げた後、わずか15年で滅んでしまうという幕引きになっています。
その武力統一を行った大将軍である信と、始皇帝となった嬴政(えいせい)がその時、どんな顔をするのか。
ここを現在、様々な思いを巡らせながら考えている、とのことでした!
ということで、『キングダム』最終回は史実通りの展開となることが現段階で判明しています!
キングダム最終回ネタバレ:世界ふしぎ発見で原泰久が語った開始前の構想
原泰久先生は更に、もともと『キングダム』を考える段階では、「仙人」の話を書こうと思っていたと「世界ふしぎ発見!」のリポートで語っていました。
ただ、漫画というものはキャッチ―なものがあることで、書き手にとっても読み手にとっても熱量が入るものです。
そこで、秦の時代にちょうど悪名高い始皇帝がいるので、始皇帝を敵のボスにしようと当初は考えていました。
しかし、中国の歴史書である「史記」を読まれたことで、始皇帝の様々な面を知り、さらに兵馬俑を訪れた際に見た将軍俑の顔が予想外に穏やかな顔つきだったことで、ただ悪名高いだけではないのではと考え始めました。
そして、実際は人格者でなければ中国という広大な地を統一することなんてできないのでは?と解釈を改め、始皇帝を主人公にした漫画を描くことにしていったのです。
これらの出来事がきっかけで、今莫大な人気を誇る漫画に成長したのですから、すごいことですよね!
キングダム最終回ネタバレ:10周年で語られた構想
実は「世界ふしぎ発見!」以外にも、原泰久先生が『キングダム』の今後の構想について語っていたインタビューがあります。
それは、2016年のキングダム連載10周年にあたってコミックナタリーが企画したインタビューです。
この中に、『キングダム』の最終回がどうなっていくのかが記されているので、2019年の現在からするとすでに3年前にはなりますが、その時点での話も紹介していきます!
キングダム最終回ネタバレ:信は大将軍になる
『キングダム』の第1話で、信が李信将軍となり、王騎将軍からしっかりと託された矛を持っている姿が描写されています。
ここにつなげていくストーリーになるとのことで、『キングダム』第1話に既にネタバレはされていたということになりますね。
2016年のインタビュー時点では、信はこれからも突っ走り、六将の席を争いながら上へ上へと目指していくと語っていました。
そして、自分が下に教える立場になるのはもっと後で、背中を部下が勝手に見て学んでいくようになると。
現在の信の行動や、仲間を巻き込む姿などに、着実に現れていますね!
キングダム最終回ネタバレ:信の結婚相手は河了貂か羌瘣か
史実では信には有名な子孫がいるので、信は結婚することになります。
その相手は河了貂か羌瘣となるのですが、そのどちらかになるのは2016年の『キングダム』10周年記念インタビュー時点でほぼ固まっているということでした。
どちらになるのかはこうご期待!
ですが、おそらくは子孫のことを考えると羌瘣でしょう。
戦いにおいては信が武力面で実力を認めている猛者です。
信と羌瘣の二人の強さを兼ね備えた子どもが生まれるのではないかと想像します。
ちなみに、信の息子は二人いて、「李超」と「李広」です。
李超は韓国の大将軍になり、李広は「飛将軍」と呼ばれるようになります。
この「飛将軍」というのは、現在の「飛信隊」に含まれている字なので、繋がっている感じがあって嬉しくなりますね!
キングダム最終回ネタバレ:ラストは中華統一の少し先までを描く
結果的には信が李信将軍となり、秦が統一し、嬴政が秦の始皇帝となるところまでは描かれますが、その先の歴史もエピローグ的に描くと考えているようです。
秦は統一後すぐに滅び、その後を継いだ漢は400年も続く政治を創り上げていきます。
ただ、この漢の政治がしっかり根付いたのは、戦争で多くの人々が血を流した上に秦が武力統一しますが、その統一は長くは続かなかったという失敗の経験があるからだと。
この辺りの流れを、どうしてこうなったのかという部分を描いていきたいと語ります。
実際に、嬴政が呂不韋(りょふい)に向かってこの先に懸ける想いを説いたシーンでは、今後の未来がどうなるかを暗に語っていました。
中華を分け隔てなく
上も下もなく
一つにする
そうすれば必ず俺の次の世は
人が人を殺さなくてすむ世界となる
引用:キングダム
嬴政は最初から、自分の代だけで中華が完全に統一できるとは思っていなかったのです。
あくまでも自分の代では中華統一が始まったきっかけを作るということ。
その統一を継続するにあたっては、いろいろな障壁があることも嬴政としては感づいていたのでしょう。
そのため、自分の次の世には平和な世界になる、と述べた。
これは、自らが平和な世界への足掛かりを作るから、次の世代が完全なる平和な世をどうか実現し、維持してほしい、という願いが込められているのではないでしょうか。
そして、実際に秦の次に中華を統一した漢は、400年もの間中国を平和な世にするという時代を築き上げます。
嬴政が心から願っていた想いは叶うことができた…。
漢が統一した平和な世に、平和の象徴である鳩が飛び交い、空から人の心の本質である光が降り注ぐ。
そして漢の大将軍となった李超が、父たちが生きた時代を想うように空を見上げる場面が、本当のラストとなるのではないでしょうか。
キングダム最終回ネタバレまとめ
『キングダム』の最終回について、現時点で判明している部分を紹介していきました。
ここからまた新たな史実がわかれば、もしかしたら現在原泰久先生が考えている最終回も変わっていく可能性はあります。
ただ、やっぱりこれだけ盛り上がっている『キングダム』なので、全員が納得する綺麗な終わり方にしてほしいですよね!
そこに辿り着くまでには、全80~100巻にはなるかもということですから、まだまだ先は長いです!
これからの『キングダム』の展開も楽しみに待ちましょう!
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